
2025.12.22
毎日忙しい建築の現場で、「もっと早く、もっと強く、もっと安心できる施工はできないか?」と、お悩みではありませんか?
ビス選びひとつで、工期が短縮し、建物の耐震性や耐久性、さらには美観までをも劇的に向上させることが可能です。
このブログでは、プロの皆様が現場で直面する具体的な課題を解決するためのビスを、シネジックの豊富なラインナップの中から厳選して解説いたします。第1回目となる本記事では、建物の基礎となる断熱、屋根、床に関する3つの重要な課題の解決方法をご紹介いたします。
「こんなときには、このビス!」という最適な答えを見つけ、あなたの現場の課題解決にお役立てください。
✅ この記事で解決できるお悩み
・構造計算への不安を解消したい
・断熱材を確実に固定したい
・金物や釘の取り付けの手間を減らしたい
・不快な床鳴りを防止したい
シネジックの代表製品のひとつ、パネリードⅡ⁺は、外張り断熱工法用のビスとして、その名が広く知られています。

パネリードⅡ⁺
外壁材を支える高い強度や特殊な刃先形状による木割れ防止機能といった性能が、多くの断熱材・外装材メーカー様から支持される理由のひとつです。
パネリードⅡ⁺は、外張り断熱工法専用設計による高い強度で、断熱材をしっかり固定し、外壁の自重や地震によるズレ・垂れ下がりを防止します。
これにより、高性能住宅の長寿命化を力強く支えます。
また、パネリードⅡ⁺は断熱仕様や構造から簡単にサイズ選定やピッチ計算が可能です。
(※個別対応も可能です!)

外張り断熱施工(パネリードⅡ⁺)
パネリードⅡ+は、断熱工法以外にも幅広い用途でお使いいただける製品です。
知る人ぞ知るパネリードⅡ⁺の応用方法として、木製火打ちの留め付けをご紹介します。
一般的な鋼製火打ちや木製火打ちのボルト接合の代替として、木製火打ちをこのビスで留めつけます。火打ち材から横架材へ留め付けた場合に限り、鋼製火打ちと同等以上の耐力を確保することが可能です!
また、ビスの頭を隠したい場合は、横架材から火打ち材へ留め付ける工法も提案できます。こちらは、意匠性を優先したいケースに有効です。
木材になじみやすい色味で意匠性を備えながら、従来の方法では施工が難しいケースや、金物部分の熱橋対策といった現場の課題を解決します。

木製火打ち接合(パネリードⅡ⁺)
この高い強度と信頼性により、パネリードⅡ⁺は木製火打ちの留め付けの他にも、幅広い用途での活用が可能です。
・超重量サッシを支える「ふかし材」の固定。ふかし材の留め付けピッチの算出も可能です!
・柱頭/柱脚接合や継手接合部補強もお任せください!
屋根の垂木接合といえば、今や金物の代わりにビスを使う施工が主流です。
皆さんご存じの通り、垂木留め用ビスのパイオニアであるシネジックのタルキックⅡは、金物と同等以上の強度を確保しつつ、施工効率を劇的に高めます。


上:タルキックⅡ、下:タルキックS
タルキックⅡ・タルキックSは、金物と同等の耐力を持ちながら、施工を大幅に簡略化します。
在来工法用のタルキックⅡはひねり金物ひねり金物(ST-12)の代用として使用できるため、金物を取り付ける手間が省けてビス1本で完結します!そのため、施工効率が段違いに向上します。
また2×4工法にはあおり留め金物(TS)の代わりにお使いいただけるタルキックSをご用意しております。タルキックSは在来工法ではひねり金物(ST-15)の代わりとしてもお使いいただける製品です。
どちらの工法においても、確実な吹上耐力の確保と作業時間の劇的な短縮を実現します。

垂木接合(タルキックⅡ・タルキックS)
タルキックⅡは、以下のサービスで、屋根の構造的な安心を約束します。
「屋根倍率の算定を可能に」:タルキックⅡは屋根構面の評価を取得済みのため、屋根倍率の算定が可能です。吹上耐力だけでなく、建物の水平剛性を高める上でもご活用いただけます。

「吹上計算サービスで施工を確実化」:屋根の吹き上げ計算は、専門知識が不可欠な非常に重要な作業です。弊社では、吹上計算を無料でお引き受けし、最適なビスのサイズと本数をご提案いたします。
業界初!「シネジック屋根飛び保証500」:タルキックⅡを軒先・母屋・棟木に施工した木造住宅の屋根が、万が一、屋根飛び被害(※)を受けた場合に、その修復費用を保証する「シネジック屋根飛び保証500」を提供しています。
(※保証の適用には弊社の定める設計・施工基準を満たし、事前の登録が必要です。)
これは単なる保証ではありません。技術と品質への誇り、シネジックの揺るぎない自信の証です。
👇シネジック屋根飛び保証500の詳細は下の画像をクリック👇
床の施工において、不快な床鳴りはプロの皆様が最も避けたいトラブルのひとつです。


上:ネダノット、下:コンフィット
シネジックのネダノットとコンフィットは、それぞれの床組み工法に特化して開発され、この床鳴りの悩みを解決します。
「根太レス工法(剛床工法)には」:ネダノットがおすすめです!厚い木材を一枚岩のようにがっちり固定します!
ネダノットはその高い締付力で、厚い合板(24mm〜28mm)のすき間を徹底的に防ぐので、時間の経過とともに木が痩せても床鳴りを防止できるのです。
「根太組構法には」:コンフィットがおすすめです!コンフィットは細い根太を組んでその上に薄い合板を張る、一般的な床組み工法のために設計されたビスです。
薄い木材と根太を強力な磁石のように密着させます! ネダノット同様に強力な引き寄せ力で 、床の浮き上がりやズレをしっかり防ぎます。

合板接合(ネダノット・コンフィット)
床組みにおいて、ネダノットは性能の確保に、コンフィットは用途の広がりに貢献します。
「床倍率の算定を実現」: ネダノットを使用することで、品確法で規定されるN釘を用いた場合の床倍率(「1.2倍」「3.0倍」)を大幅に上回ります!
これにより、地震に強い建物を効率よく建てることが可能になるのです。
「多様な木質面材接合への応用」: コンフィットは床組みでの利用に加え、階段の下地の合板留めや、住宅の改修工事、DIYなど…高い引き寄せ力を活かして様々な木質面材の接合に活用できます!
いかがでしたでしょうか?
今回は、建物の基礎となる断熱、屋根、床に関する3つの重要な課題を解決するビスをご紹介しました。
単なる接合材と思われがちなビスですが、適切なビスを選ぶことが、工事の効率化、コスト削減、そして何より建物の安全性と美観を向上させることにつながります。
続く【第2回】では、さらに応用的な施工シーン、例えば「大規模建築への対応」「羽子板ボルトなどの専用金物の代用」「美観を重視した造作やウッドデッキ施工」について、対応するビスを徹底解説します。
ぜひ、皆さまの「困った」を解決する一本を、弊社のウェブサイトで探してみてください。私たちは、ビスを通して、日本の木造建築の「新しく、つなぐを、創る」お手伝いをいたします。