2025.07.28
2005年に開催された愛・地球博に続き、20年ぶりに日本で開催される国際博覧会、2025年大阪・関西万博。この大阪・関西万博で活躍する「小さな巨人」たちに社員一同で会いに行ってきました!
会場に入ると一番に目を惹くのは大阪・関西万博のシンボルとなる「大屋根リング」です!この大屋根リングは、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す建築物で、日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築されたそうです。
まずはこの大屋根リングから見学していきます。
大屋根リングの大きさは直径約675m、高さ最大約20m、全周約2kmにもなり、実際に間近で見るとまるで空に浮かぶ巨大な輪のよう…大屋根リングの中に入ると、無数の巨大な柱と梁がきれいな円形を描き立ち並んでいます。この柱と梁の間を海風が良く抜け、大規模建築ながらとても開放的な空間になっていました。
そして実は、この大屋根リングにはたくさんのシネジック製品が採用されているのです!
パネリードXは、ねじ全体で強度を分担するため、どのような使い方でも性能を発揮させることができることを強みとするビスです。大屋根リングでは柱・梁の貫接合部の梁に打ち込まれ、木材のめり込み防止を補助する役割を果たしています。木材のめり込み防止…??そうです、今回は接合する役割ではないのです!大屋根リングの貫接合部は現代の建築基準法をクリアするために楔(くさび)の部分に金属を使う等様々な工夫がされており、さらに屋根部分はスカイウォークとして活用されるため、貫接合部には従来の木造建築とは比べものにならない大きな荷重がかかります。パネリードXは、あらかじめ木材に打ち込むことで荷重による木材のめり込みに耐えられるようサポートする、こんな用途にもお使いいただける商品です!
このほか接合外の用途では、木材の割裂防止や割裂補強にもお使いいただけますよ。
さてさて、そのパネリードXはどこかな~…お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、貫接合部に使われているので実際に見ることは叶いませんでした…泣
気を取り直してスカイウォークへ登ります!スカイウォークの高さは約12m、万博会場が一望できます。大阪の厳しい夏の日差しに海風がとても心地よく吹き抜けます。スカイウォークに降り立ってまず目を惹いたのはスカイウォーク上に描かれた「こみゃく」たち。見れば見るほどじわじわ…だんだんかわいく見えてきませんか?
と、こみゃく探しに夢中になっていると…なんと!スカイウォークに「パネリードS」を発見!!
パネリードSは、部材同士を強く引き寄せることを得意とするビスです。その自慢の高い引き寄せ力で、スカイウォークの床CLTをがっちり固定しています!こちらのパネリードS、実は様々なパビリオンなどでも多数お使いいただき、大阪・関西万博での使用量なんとNo.2です!
さまざまな接合部設計にご利用いただける高い自由度も特徴です。
歩みを進めていると…あら?手摺留めにはなんと「パネリード鋼」が使われています!!
パネリード鋼は、木材への下穴なしで鋼板を留め付けることのできるラグスクリューに代わるビスです。手摺留め以外にも小梁のL字金物留めや、あの鉄楔留めにもパネリード鋼が使われているではありませんか!
なにを隠そう、パネリード鋼は大阪・関西万博での使用本数No.1です!今後ますます中大規模木造での活躍が期待されます!!
私たちが夢中でねじを探しているので、他の来場の方も「そこに何があるの~?」と興味津々になっていました。
大阪・関西万博視察では、シネジック製品が世界的なイベントの中で採用され、社会を、そして未来を創造する支えのひとつとなっていることを感じられる貴重な機会となりました。
シネジックはこれからも世の中の困りごとに寄り添い、ユニークなものづくりを目指していきます。製品に関するご質問や今回のような特殊な環境での使用についてのご相談もお気軽にご相談ください。
最後に、大阪・関西万博にご来場の際は、ぜひこの大屋根リングを歩いてみてください。そして、その壮大なリングを支える「小さな巨人」の存在も、少しだけ思い出していただけると嬉しいです!