
2026.03.23
近年、中大規模木造建築の増加と構造計算の厳格化などから、強度と自由度と信頼性の高い接合部が求められています。
従来の釘をシネジックのビスに置き換えることで、高強度の接合部設計が可能となり、強い屋根・床を作ることができます。
本ブログでは、シネジックのビスが取得している「評価書」を根拠に、具体的な構造計算の運用方法を解説します!
✅本記事の概要
・タルキックⅡとネダノットの床倍率評価書とは
・許容応力度計算の考え方
・評価書の内容と合致しない場合の対応方法
・新グレー本【木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2025年版)】で木質構造用ねじを用いた詳細計算が可能に
設計事務所がビスを採用する最大の根拠が、外部機関の評価を取得した「評価書」です。
【タルキックⅡ(TKⅡ)の評価書】
・水平構面の評価を取得しています。
・垂木をタルキックⅡで留め付けることで、床倍率1.0倍以上の運用が可能。
・グレー本に記載の釘2本斜め打ち(床倍率0.7倍)をタルキックⅡに置き換えることで、施工性向上にも貢献します。
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【ネダノット(ND)の評価書】
・根太レス工法の厚物合板と梁の接合部において、水平構面の評価を取得しています。
・ネダノットを使用することで根太レス工法におけるN-75釘の床倍率1.2倍・3.0倍に対して、より高い床倍率(5.0倍)を算定根拠として使用できます。

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許容応力度計算において、床倍率1.0倍に相当する単位長さあたりの許容せん断耐力は1.96kN/mです。
評価書に記載されている床倍率に「1.96kN/m」を乗じることで、単位長さあたりの許容せん断耐力を導き出すことが可能です。

床倍率を運用するためには、評価書の条件にあわせた施工を行うことが必須になります。
ただし、評価書の条件から外れる場合でも、詳細計算を行うことでシネジックのビスを使用できる場合があります。
2025年に刊行された【木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2025年版)(新グレー本)】には
【木質構造用ねじ】のせん断データが掲載されています。
(「表3.5.1根太(垂木)端部の接合部せん断データ」参照)
タルキックⅡは上記データに該当するビスなので、詳細計算がより簡易になりました。
シネジックでは詳細計算の資料をご提供することが可能です。
評価書の条件から外れる施工条件の場合は、弊社までお問い合わせください。
シネジックでは新グレー本のQ&A資料もご用意しております。
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「タルキックⅡ」「ネダノット」の評価書に記載された数値は、単にそれらの製品のスペックや性能値ではありません。
これは構造計算を行う方々が「シネジックのビスを使用することで、設計した住まいの安全性が科学的かつ客観的に証明されている」と、自信を持つための根拠資料(エビデンス)です。
シネジックでは、厳格な試験と評価に基づき、この計算上の数値を実際の現場においても高い精度で再現可能にすることを目指しています。
私たちは、お客様の設計に「計算通り」の確かな安全と構造的な安心を提供することで、設計品質の向上に貢献していきます。